働き続けて見えてきた。お客さまの役に立つ仕事がしたい。
ご自身の業務内容について教えてください。
支店の窓口で個人のお客さまを対象に、振り込みなどの手続きや資産運用のご案内をしています。窓口で扱う金融商品は、保険や投資信託、クレジットカードなど多岐にわたるため、お客さまと対話を重ねながら、どのようなニーズがあるかを考え、最適な商品をご提案しています。
銀行で働くというと、窓口業務としては入出金の手続きや為替などを扱うイメージが大きかったため、入社当時は資産運用に携わるとは考えていませんでしたが、現在はマネープラン担当として、資産運用の大切さ、特に若いうちから資産運用に取り組むことの必要性を伝えることに注力しています。
就職活動で宮崎銀行を選んだ経緯を教えてください。
工学部出身でしたので、大学のあった福岡を始め、エリアを絞らずに、システムエンジニアの職を受けていました。一方で、宮崎に戻りたいという想いもありました。ただ、宮崎に戻るなら、エンジニアではなく昔から地元で身近な存在だった銀行に就職するという考えだったので、当行にエントリーしました。
就職活動が進み、いくつか内定をいただく中で徐々に定まってきた軸が「定年まで働き続けられる環境」というもの。SEは長時間労働もあると聞いていたので、規則的な勤務体制の方が仕事を長く続けられやすいと感じ、最終的に宮崎銀行への入行を決めました。
銀行に就職して感じたことはなんですか?
思っていた以上に、お金の知識を学ぶ機会が多いことです。入行後は法務、財務、税務などの銀行の業務検定を必ず受けます。3、4カ月ごとに試験があるので慣れるまでは正直苦労しましたが、試験勉強が日々の業務に直結することも多く、非常に役立ちました。また日々の業務以外にも、仕事で身につけたお金の知識というのは自分の人生をより良いものにしてくれるということにも気付かされ、さまざまな面で「お金の知識があって良かった」と感じています。
銀行の業務は日々数字と向き合う毎日ですから、理系の学生にも向いている職種だと思います。私自身も工学部出身で数学が大好きですし、お客さまから預かった大量の伝票の手続きをして、金額が間違いなく合致することが確認できると、数字好きならではの達成感が味わえます。また、学部に関係なく、コミュニケーション能力は大きな武器になります。
窓口業務ではお客さまと話さない日はなく、対話の中からお客さまが求めていることは何かを見つけ出すことが一番大事な仕事です。人と話すことが好きという人は間違いなく銀行員の適性があると思います。
宮崎銀行で働く魅力を教えてください。
とにかく人が良く、明るい方が多いというところでしょうか。新型コロナウイルスが広がる前はイベントも多く、銀行全体の運動会があったり、当行の陸上部の応援ツアーが開催されたりしていました。若い方はイベントを敬遠する人もいるかもしれませんが、普段話せない人と話したり、仕事の相談ができたりするので私自身は「参加してよかった!」と感じています。
また、お客さまも地元の優しい方が多く、私はお客さまとお話をさせていただくときが一番楽しいです。4年ほど勤めた支店を離れることになった際、異動のご連絡をするとすぐに会いに来てくださったり、温かい言葉をかけてくださった方がいました。「今までやってきたことは間違っていなかったんだ」と自分の仕事を振り返ることができ、やりがいを感じた瞬間でした。
働きやすさという点では、福利厚生の充実も魅力の一つです。連続休暇や週に一度17時に退行する「パワーアップディ」など、休暇や自分の時間を確保しやすいところが気に入っています。休みがある分、普段の仕事の密度は高まりますが、上手にメリハリをつけることができますね。「コース転換制度」や「夫婦帯同制度」など、結婚後の女性の働きやすさをサポートする制度もあります。
私自身も入社3年目に結婚し、コース転換制度を利用して総合職から特定職へキャリアチェンジしました。特定職は転居を伴う異動がないため、結婚後も家庭を大切にしながら働き続けることができています。
今後の目標について教えてください。
入行して7年経った今でも、就職活動で見えた「長く働き続ける」という軸は変わっていません。共働き世帯が当たり前になる中で、次世代の女性行員の指針になるような働き方をしたい、というのが私の想い。同時に、働きやすい環境づくりに取り組むことも今後の目標です。
社内に働き続ける女性が増えれば増えるほど、相談できたり、働き方を参考にしたりできると思うので、少しでも長く働ける環境を整えていきたいですね。