子育ても、仕事も、無理せず自然体で。いつしか後ろに道ができていました。

子育ても、仕事も、無理せず自然体で。いつしか後ろに道ができていました。

子育ても、仕事も、無理せず自然体で。
いつしか後ろに道ができていました。

このストーリーのポイント

  • 部門で初めての女性営業職としてスタート
  • 2度の産休・育休を取得後、子育てしながら働く
  • できることだけやればいいと、自然体を大切に

誰もやったことがないこと、初めてのことに挑戦するのが大好き。子育てと仕事の両立も、自分が先頭に立って道を拓いてきた。自分が笑顔で働いていれば、子どもも一緒に笑ってくれる。そんな生き方を大切にしたい。

PROFILE
株式会社サイサン

山下 恵

業務部 営業企画課
2011年入社

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さいたま市出身。地球環境科学部環境システム学科卒。入社後、産業ガス部、エネルギー事業部を経て現在の業務部営業企画課へ。2度の産休・育休取得後、現在は2人の子育てをしながら仕事に取り組んでいる。

「厳しく、仲良く」という言葉に惹かれて

中学生の頃から、夢は理科の先生になることでした。大学で理系に進み、教職課程を取ったのもそのためです。少しでも教える経験を積んでおきたいと考えて、塾講師のアルバイトも始めました。
けれど、これが大きな挫折につながったのです。というのも理系の学部は授業に実験にと非常に多忙で、加えて教職課程の勉強もあって、とてもアルバイトに時間を割く余裕なんてなかったのです。さらに生徒も様々で、理想の教師像を追求するどころではありませんでした。
「テストの点数を伸ばしてくれてありがとう」といったお手紙を御家族からいただくなど、いい思い出はたくさんあったのですが、とてもこれ以上続けることはできないと断念。大きな挫折を味わいました。

教師の夢を断念した私は、地球環境科学部という環境系の学部で学んでいたこともあり、環境問題やエネルギー問題に関わりたいと思うようになりました。そのため自然とサイサンを第一志望にするようになりました。
サイサンは埼玉県の有名企業ですし、私自身、ずっとサイサンのユーザーでした。埼玉県で生まれ育った私にとって、地元企業のサイサンに入社するというのはごく自然な選択でした。

決め手となったのは、サイサンの社風です。言葉にうまく表せないのですが、会社に足を踏み入れたときの雰囲気に、この会社は自分に合っていると感じたのです。
直感で決めたようなものですが、この判断は正しかったと今でも思っています。サイサンは非常にフレンドリーでフラットなカルチャーがあり、部署の垣根を越えたコミュニケーションも自然に行われています。当社には「厳しく、仲良く」という言葉があるのですが、まさにこの言葉通りの社風なのです。メリハリを大切にしながら働くことのできる、とても自分にフィットする会社だと感じています。

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ママがご機嫌なら家庭も仕事もハッピー

最初に配属された産業ガス部で女性営業第一号だったように、私は第一号とか、誰もやったことがないという言葉に魅力を感じるタイプです。
そんな気質のため、当時まだ女性の活躍が発展途中だったサイサンに入社することになっても、特に不安はありませんでした。子育てしながら働いている女性営業職も当時は少なかったし、それなら自分で道を拓いてやろう、自分がロールモデルになってみせると思っていました。

結婚したのは入社6年目で、翌年に1人目を出産。その次の年に2人目を出産しました。妊娠中や産後のお母さんの健康管理のため、検査で休んでも「有給休暇」がなくならない、お母さんに優しい制度があり、とてもありがたかったです。
職場には早めに復帰しました。夜泣きなどで子育てそのものは大変でしたが、職場の皆さんはとても理解があって、私のことを応援してくれました。上司も2人の子どもがいて、子育ての大変さを理解してくれましたし、「社会のために子どもを産んでくれてありがとう」とまで言ってくれたほどです。子どもが熱を出して早退しなければならなくなっても、気兼ねせずに会社を出られたのは、こうした温かい環境のおかげでした。

自分の100の力を、子育て50・仕事50ときれいに振り分けられるわけがありません。完璧に両立させようと思ったこともありません。
復職後は決して無理はせず、できることだけやればいいと割り切って、業務量を徐々に増やしていきました。それに伴って時間の使い方もうまくなっていき、常に優先順位を考えながら仕事するようになりました。時間は無限じゃないんだという考え方は、子育てをしたからこそ持てたと思います。
子どものために歯を食いしばって頑張るという考え方も持たないようにしました。優先順位は自分。まずは自分がニコニコできるように心がけたのです。私がニコニコしていれば子どもも笑顔になるし、ママがご機嫌なら家庭も仕事もうまくいくんです。

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「思いついた!」を応援してくれるカルチャー

入社して配属されたのが産業ガス部です。ここで私は法人のお客様の新規開拓を担当しました。
最初に獲得したお客様のことは今でも忘れられません。コネもツテもない会社で、「初めまして」とドアをノックするところから始めました。このお客様にはガス供給設備を新規でご契約いただき、LPガスも他社からの切り替えに成功。大きな成功体験となりました。
何が成功の要因だったのか、自分でもよくわからないのですが、1年目でわからないことがあるのは当たり前。知ったかぶりをしないで素直に接したのがよかったのかもしれません。もちろん上司や先輩のフォローも大きな力になりました。
実は産業ガス部の女性営業職は、私が初めて。ここで私がくじけたら後輩に道は拓かれないと思ったので、必死で頑張りました。翌年から毎年女性の営業職が入るようになったので、少しは道を拓くことができたかなと自負しています。

3年目にエネルギー事業部に異動しました。私が異動したころのエネルギー事業部は会社の中で先例のない事業に取り組んでいる部署でした。異動に対しての不安はまったくなく、ワクワクしながら異動しました。ところが異動してみたら、ワクワクどころじゃありません。自分は何もできないということを思い知らされたのです。
その頃のエネルギー事業部が手がけていたのは全国のメガソーラーの立ち上げです。私は立ち上げに伴って、必要となる着工前の地鎮祭の手配や竣工式の準備、見学者への対応などを担当。場所は全国10ヵ所ほどに及びました。
何を思い知らされたかというと、こうした仕事を進めていくに際して、自分はまったく何も知らないということです。メガソーラー事業そのものについても何が課題なのかがわからず、また先輩が話している言葉も理解できず、とても悔しかったです。私には知識も経験も足りなくて、勉強の毎日でした。

そんな中、前線で電力の販売に携わっている営業所の方々の力になりたいという思いから取り組んだのが「攻略本の作成」です。営業さん向けの電力販売に関する基礎知識やヒントをまとめた本で、「こんなものがあったらいいかも」と私の完全な思いつきで作成を進めていました。営業所の人たちが軽い気持ちで読んで理解できるよう、ゲームのキャラクターを取り入れるなど、自分なりに工夫した20ページほどの「攻略本」です。
「こんなの作ってみたんですが・・・」と上司へ報告したのは、完成間近の頃。遊び心たっぷりのテイストだったので怒られないかドキドキしましたが「面白そうだしいいんじゃない」と。ほっとしたのと同時に、応援してくれたことがモチベーションアップにも繋がりました。「攻略本」は印刷されて全国の営業所に配布され、今もアップデートされながら使われています。何もわからないままがむしゃらに取り組んだ日々でしたが、自分なりに足跡は刻めたかなと思っています。

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誰もが無理せず働ける組織をつくりたい

現在は業務部営業企画課に所属し、オプション商材を担当しています。例えばポイントサービスの仕組みをつくったり、水まわり・鍵・ガラス・電気のトラブル発生時にお客様のもとへ急行する「サイサン駆けつけサービス」の管理・運用を行ったり。今までにやったことのない仕事ばかりなので、ここでもワクワクしながら取り組んでいます。

今では社内に、働くママも増えてきました。どの職場にもいるようですし、時短勤務で働くのも当たり前のこととして受け入れられています。そんな環境をつくる上で、私も少しは貢献できたかなと思っています。
そろそろ管理職を目指すことができる年齢になりました。私がこの先取り組みたいのは、子育てする人や障がいのある人、介護をしている人などが無理なく働き続けられるよう、チームとして個人を支える、そんな組織をつくることです。その思いをかなえるためならば、管理職にも喜んで挑戦したいと思います。

私は常にワクワクしながら働き続けてきましたが、一方で大変なこともありましたし、苦労もしました。それを乗り越えたから、今があると思っています。
これから就職される皆さんにも、辛いことがあっても3年は頑張ってほしいということをお伝えしたいです。石にかじりつくことは、やっぱり必要だと思うんです。そうすれば3年後には、きっと違う景色が見えているはずです。

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