仕事も子育てにも全力で向き合うことでキャリアアップの道筋が見えてくる

仕事も子育てにも全力で向き合うことでキャリアアップの道筋が見えてくる

仕事も子育てにも全力で向き合うことで
キャリアアップの道筋が見えてくる

このストーリーのポイント

  • 子育てと仕事を両立しながら、支店長へ昇進
  • 先を行く同期の存在が良い刺激になり、キャリアアップを実現できた
  • 支店長時代に新たな方針を打ち出し、業績アップに貢献

銀行員である父の影響を受けて、銀行に興味を持ち入行。子育てと両立しながらキャリアアップを諦めない姿勢を貫いた。支店長時代は周辺エリアの特性を見ながら独自の施策を打ち出し、店舗の業績向上に貢献した。

PROFILE
株式会社南都銀行

磯田 香織

人事総務部
1989年入行

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入行後は、窓口業務やオペレーションなどの事務手続を担当後、ローカウンターでの提案営業に従事。最初は役職につくイメージを持てていなかったが、先を行く同期の存在が刺激になり、管理職になることを決意した。係長、支店長代理、出張所所長、支店長への昇進を経て、現職。 

先を行く同期がいたからキャリアアップできた

私の父は銀行員で、子どもの頃から仕事の話を聞いていました。銀行で働くことの大変さはなんとなく感じていた一方、父が自分の仕事に誇りを持って働いている姿を見て、「私もそういった環境でバリバリ働きたい」と思うように。また、私が就職活動をしていた当時は、週休2日制の企業が銀行以外に少なかったこともあり、きちんと休めてメリハリのある働き方をするために、就職先を銀行にしようと決めました。

数ある銀行の中から南都銀行を選んだのは、本当に偶然です。当時はまだインターネットが発達しておらず、学校の就職課に足を運びながら企業の情報を集めていた時。就職課に様々な企業のファイルがずらりと並ぶなか、ふと南都銀行のファイルが目にとまって、すっと手が伸びたんです。奈良県内トップの地方銀行であり選考の場で出会う行員の方々の人柄や自分の仕事に誇りややりがいを持たれている姿に心うたれ、入行を決断しました。
結婚や出産などのライフイベントを経験しながら、30年以上働いています。出会いは偶然でしたが、こうして長く仕事を続けられて、良いご縁に恵まれたなとしみじみ感じています。

入行後は、ハイカウンターの窓口担当者としてお客さまの預金の入出金や振り込み、納税などの事務を担当。経験を重ねるたび、徐々に業務の範囲が広がっていきます。たとえば事務手続だけではなく、ローカウンターで、お客さまの預金の効果的な運用方法を提案するような営業業務も任せてもらえるようになりました。

全力で仕事に向き合う姿勢が評価されたのか、そのうちに役職がついて、係長、支店長代理、支店長へと昇進。ですが、正直なところ最初は管理職を全く目指していませんでした。当時は女性の管理職がほとんどいなかったこともあり、自分が役職について部下をマネジメントするイメージを持てなかったからです。

そんな私の意識が変わり、管理職にチャレンジしてみようという気持ちに切り替わったきっかけは、今も仲の良い女性同期の存在です。ある時、彼女が女性同期の中で真っ先に係長へ昇進することを知りました。それまで役職につくということを何も意識していませんでしたが、同期の昇進をきっかけに「私もやればできるかもしれない」と思うように。
もちろん役職につけば背負う業務が増えて、責任も重くなります。迷いましたが、将来役職につかなかった後悔はしたくない。同期も頑張っているのだから私もチャレンジしてみたいと意識が変わり、管理職になることを見据えて今まで以上に一生懸命業務に取り組み、後輩育成等にも力を入れました。その取り組みや姿勢が評価され、係長へと昇進を果たすことができたのです。それからは、大変なことも多かったですが順調に支店長まで昇進できたので、あの時「係長を目指す」と決断して本当に良かったです。

今でも同期の彼女とよくお茶をしますが、話をしていると気持ちが前向きになりますし、仕事のモチベーションが高まるんですよね。私がこうしてキャリアアップを実現できたのは、一歩先を行く同期が良い刺激を与えてくれたからだと改めて感じています。

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行員全員が一丸となり、店舗の業績アップを実現

2023年の10月まで、奈良県内のとある営業店の支店長を務めていました。支店長の仕事は多岐にわたります。たとえば、営業目標にメンバー1人ひとりがどう動いていくかの施策を考えたり、目標の進捗管理をしたり。お客さまとのさらなる関係強化をはかるため、部下が行っている営業活動に対してのアドバイスや、訪問活動に同行することもあります。
また、支店長は、支店を束ねる立場である以上、一緒に働く部下のマネジメントは欠かせません。マネジメントをする上で意識していたことは2つあります。

1つ目は「お客さまに気持ち良く帰ってもらうための働きかけ」です。お客さまの顔を見て、直接お話しできるのは、店舗のある銀行の強みです。たとえば、お客さまの手続きを担当する際に、機械的に応対するのと、にこやかに対応するのでは、相手が受ける印象は全然違いますよね。たとえお客さまからどんなに複雑な処理を頼まれたとしても、親切丁寧に応対することを指示していました。

2つ目は「部下にも気持ち良く仕事をしてもらうための働きかけ」です。一人ひとりの状況をよく観察しながら、仕事を多く抱えすぎている人がいれば、周りにフォローに回ってもらうよう助言して、全員が無理なくパフォーマンスを発揮できるよう気を配っていました。

ひとつ、支店長時代に最も達成感を味わえたエピソードを話します。当時着任したエリアは、営業目標に対して実績がなかなか追いつかないエリアでした。このエリアは、富裕層の方がたくさんいらっしゃるのですが、窓口に訪れる多くのお客さまは、他の銀行をメインバンクとして利用していることに気づきました。私はここにチャンスがあると考えました。取引が少ないお客さまと新たな関係性を築くことができれば、大きな実績を上げることができると考えたからです。

そこで私は、ご来店いただくお客さまとの関係強化をはかるため、支店メンバー全員で積極的に窓口に出ることで、「対面でのお客さまとのコミュニケーション」を重視する方針を打ち出します。

普段、支店内の担当者はカウンターの後方で、事務手続をしたり、受け持っているエリアのお客さまに電話やダイレクトメールを送ったりして営業活動をしています。もちろんこの活動が悪いわけではありませんが、営業時間中はできる限り支店のメンバー全員で積極的に窓口に出ることで、お客さまの手続きとあわせて対面でのコミュニケーションに時間を割くよう呼びかけました。私は銀行の営業は単に商品を提案するのではなく、お客さまからどんなことでも相談して頂ける関係性をまず構築することが大切だと考えています。窓口ではご新規のお客さまにお会いできる可能性が高いですし、そこで関係性が築けたら、ご提案した商品の成約にもつながりやすいと考えたからです。

私がその方針を視点のメンバー全員と共有し、一人ひとりが協力してくれたおかげで業績がぐんと上がり、成績の良い支店に授与される優良賞を受賞することができました。支店一丸となって取り組んだ結果が実を結んだ忘れられないエピソードです。

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仕事と子育てを両立しやすいよう部下へ働きかける

私は二児の母でもあり、産後休暇と育児休職を2回取得しています。今はさらに制度が充実しており、時短勤務制度を子どもが中学生にあがるタイミングまで活用することができます。仕事と子育てを両立しながら働きたいと考えている人には、本当におすすめの職場です。

部下にも、仕事と育児を両立しながら働いている人が多いです。私も子育てを経験した身として、いつも部下に言っているのが「子どもの行事などで休みたい時は、遠慮せずに休んでいい」ということです。

こう言っているのには実体験があります。昔、幼稚園生の子どもと一緒に遠足へ行く行事があったとき。遠足の日が1週間の中で一番店頭が混み合う月曜日だったのですが、その日は一日休暇をいただきました。すると当日に雨が降ってしまい、遠足が翌週の月曜日に延期になってしまって……。もう一度月曜日に休みを取ることは申し訳なく思い諦めていたら、当時の上司が「来週もまた遠足なんやろ?行っておいで」と言ってくれたんです。子どもは、私と一緒に遠足へ行けることを本当に喜んでくれました。あの時快く送り出してくれた上司には、感謝しています。

仕事は、周りのメンバーでなんとかカバーできます。ですが母親の代わりはどこにもいません。子どもにとって、その一日はかけがえのない思い出になるはずです。仕事は休み明けからしっかり頑張ったらいいよと、部下にはそう呼びかけています。

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女性活躍のロールモデルとして、若い世代を牽引する

仕事と子育てを両立することはパワーもかかりますし大変なことも多くありますが、人生の「充実感」をその分味わうことが出来ている私は考えています。子供に寂しい思いをさせたこともたくさんあったと思っていましたが、この取材を受けるにあたり子供に聞いてみたら「お母さんがバリバリ働いていることが昔から自慢で、寂しいと思ってことは一度もないよ」と言ってくれ、自分の選んだ道に間違いはなかったのだと改めて感じました。

2023年の10月から、人事総務部に異動になりました。今まで本部で仕事をした経験はなかったので、内示を見た瞬間は本当に驚きましたね。配属になったからには期待に応えられるよう精一杯頑張ります。

主な仕事は、各支店や関連会社の巡回業務です。働くうえで困っていることはないか、今度どのような業務をしたいかなど、行員一人ひとりと向き合いヒアリングを行なっています。

今後は私自身が南都銀行の女性活躍のロールモデルとして、皆さんを引っ張っていく存在になりたいと思います。若い世代の方々に背中を見せ、今まで学んだことを伝承していくことで、キャリアアップを目指す女性が社内からどんどん出てきて欲しいです。また、南都銀行で働く全行員が自身の仕事に誇りとやりがいを持ち「気持ちよく働ける職場」になるよう尽力していきます。南都銀行で皆さんも理想のキャリアを共に築いていきましょう!
新卒採用を始めるタイミングになったら、学生の皆さんの面接も担当する予定です。
皆さんとお会いできることを心から楽しみにしております。

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