CRC(治験コーディネーター)は新薬の開発をサポートし、医療の発展に貢献する仕事。その役割を広く伝えていきたい

CRC(治験コーディネーター)は新薬の開発をサポートし、医療の発展に貢献する仕事。その役割を広く伝えていきたい

CRC(治験コーディネーター)は新薬の開発をサポートし、医療の発展に貢献する仕事。
その役割を広く伝えていきたい

このストーリーのポイント

  • 臨床検査技師として、派遣先の病院施設内で働くものの自分の成長が描けなかった
  • 薬学への興味と前職の経験が活かせる点を加味し、CRCになろうと決断。EPLinkに入社
  • 未経験であったが、周囲に支えられ多くの治験を担当。治験全体を把握できるハイブリッドなCRCを目指したいと奮闘中

臨床経験を活かし、別な形で医療や患者さんと関わりたいと考え、臨床検査技師からCRCへ と転身。現在は、治験業界最大手のEPLinkで活躍を続ける。女性が多い職場だが、男性にとってもやりがいがある仕事であると、ぜひ知ってもらいたいと願っている。 

PROFILE
株式会社EPLink

D.Y

大宮支店 2017年中途入社

4年制大学 スポーツ・健康科学部卒

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東京生まれ。小学校・中学校ではサッカーのクラブ・チームに所属。守備を担うディフェンダーとして活躍したが、怪我が度重なりその後はバドミントンに移行。今も趣味として楽しんでいる。仕事を越えた仲間と会うことで日々多くの刺激を受けている。

病院で働く中で自分が成長できるのかと不安を抱く

小学校や中学校で、サッカーをやっていて怪我をすることが多く、病院で受診する機会もあり、その時に漠然と医療に携わる仕事に興味を持ちました。その中で臨床検査技師の仕事を選んだのは、人体から採取した血液や尿、組織、細胞などの検体を黙々と検査することが、自分の性格に合っているのではと判断したからです。

大学を卒業後、最初に就職したのは臨床検査の最大手企業でした。クリニックや病院などか ら集めた検体を、ラボラトリー(検査センター)で検査する事業を主に手掛けていました。私が配属されたのは、それとは異なり、臨床検査技師が病院内の検査室に派遣されて、受託運営を行うという事業部でした。担当したのは、血液一般・形態検査と呼ばれる検査。白血球や赤血球、血小板などを検査したり、顕微鏡で細胞を見て血液に疾患がないかを確認する仕事です。派遣先は、都内の病院でした。 

臨床検査技師の仕事自体はやりがいがありましたが、実際に働いていく中で、この仕事を続けることに抵抗感を覚えてしまいました。あまりにも外部とのやりとりが少なくて、視野がどんどん狭くなっていく気がしたからです。病院内だけの閉鎖的な環境だけではビジネスマナーなども身に付きません。今後の自分の成長を考えた時に、このまま病院で働きながら年を取っていくのは、どうなのかという不安が込み上げてきました。同じ拠点で長く働いている先輩方を見ても、自分が思い描いていた将来像とは、何か違い、趣味のバドミントンを通じて知り合った同世代の中で、自分だけ取り残されている思いがありました。そこで、臨床検査技師の資格を活かしてできる、別の仕事があるのではと思い、転職サイトに登録しました。 

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臨床現場の経験を活かせると判断して業界最大手で働くことを決意

もともと、薬学関係には興味がありました。それで、医療機関で医師の指示のもと、治験の進行を支援するCRCや、治験が適切に行われているかをモニタリング (確認)するCRA(臨床開発モニター)などの募集を見ていました。治験とは、健康な方や患者さんに協力を仰ぎ、「くすりのたまご」の効果や安全性を詳しく調べる試験です。CRCもCRAも、治験を進める上で重要な仕事ですが、臨床現場にいた私の経験を活かせるのは、CRCだと判断しました。また、薬を世に出すお手伝いができるという点も魅力だったため、SMO(治験施設支援機関)の大手の企業に絞り、応募をしました。

何をするにも環境が大切と思い、大手にこだわりました。多くの病院と提携しているので、一つの病院を長く担当するよりも、様々な病院を担当することで、多様な経験が積めると考えました。 

その意味で、EPLinkは業界のリーディングカンパニーであったので、第一志望でした。さらに、面接時の印象がとても良かったです。面接の中ではプライベートの話も聞いていただき、人柄を評価している雰囲気が伝 わってきました。また、面接官が配属予定先となる大宮支店の支店長と副支店長とあって、この方たちのもとで働けるのかと思ったら、入社意欲が一層高まり、一番最初に内定をもらえたことも後押しとなり、入社を決めました。

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導入研修を通じて治験の基礎をイチから学ぶ

大宮支店に中途入社した2人の同期は、CRC経験者で未経験者は私だけでした。入社後の一週間は本社で行われる集合研修を受け、その研修では私と同じ臨床検査技師から転職をしてきた同期がおり、同様の想いを感じて転職してきたことを知って、親近感が湧きました。その研修を終えてからは、eラーニン グを3週間ほど受講し、治験の基礎や用語、流れなどを事細かく学びながら、 研修報告書を作成しました。それで、ベースはできた気がします。 

その後は、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)へと移りました。私が担当したのは、埼玉県内のクリニックでした。比較的規模の大きなクリニックで、8件もの治験を並行して進めていました。そこをベテランのCRC2人と一緒に私が受け持つことになりました。OJTは、約半年間、糖尿病の治験でしたが、トレーナー(指導係)は私の所属するグループの長でもありました。私の教育だけではなくグループのマネジメント業務もあれば、他施設のサポートに入ることが多く、そのクリニックに常にいるわけではありませんでした。それもあってか、実質的には2・3カ月ほどで色々と任せてもらいましたね。もう一人の先輩にサポートしてもらいながら、一歩一歩進めていきました。

担当した治験が終わるまでということで、そのクリニックにはトータルで3年いました。患者さん対応や書類整理、データ入力対応などまで全体的にやり切ったという手応えがありました。 

それが完全に完了したタイミングで、次は県内の大学病院の担当となり、ここでは、当社のCRC8人が担当していました。消化器や内科、消化管、感染 症、皮膚科、精神科など多様な領域の治験に携わり、新規立ち上げも経験させていただきましたね。それと並行して、新人へのOJTも3回ほど受け持ちました。 

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周囲の誰も経験していない、難易度の高い治験に挑む

現在は、精神科の統合失調症(機能低下、認知機能の低下などを主な症状とする精神疾患) に関する治験を担当しています。これが物凄く大変です。入社以来、最もハードルが高い案件と言って良いでしょう。まずは、初回の治験に入るための検査を行うにあたり、神経心理検査評価が必須となります。これは、他の治験とは比較にならないほど時間や手間がかかるスクリーニング検査です。検査は院内の心理士という心理学の専門スタッフに依頼します。私だけでなく先輩も「精神科の領域は初めて」と、誰も経験したことがなく分からない状況で、仕事を進めていくのは大変苦労しました。 

心がけたのは、とにかく病院と密にコミュニケーションを図ることです。何故なら、院内の先生、スタッフの方々は通常診療でとても忙しく、治験のために時間を割いていただくことがとても難しいからです。それは心理士も同様で、何度もお部屋を訪ね、評価検査の項目内容や検査に必要なアイテムを丁寧に説明しまし た。おかげで、ようやく今動き始めているところです。

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前職での経験だけでなく新たに得たスキルも活かす

CRCと前職の臨床検査技師は、全く違う仕事ではあるものの、活かせる点が多いと最近改めて感じています。例えば、電子カルテを見る能力や検査値を読めること。他にも、疾患の知識、医療機関での立ち回り方を分かっていることでしょうか。 

もちろん、全てがスムーズであったというわけではありません。治験の対象となる患者さんが来院されてから、帰るまでのフローや流れを毎回考えるのですが、それが上手く噛み合わないと いうことは今でも珍しくありません。もう少しスマートに考えられたら対応が上手く行く気がして います。逆に、CRCとして働くようになってから、ここは成長できたと感じる部分もありますね。 特に、コミュニケーション力は身に付いてきました。医師や他のスタッフとのやりとりも、検査技 師時代とでは比べ物にならないぐらい成長しています。それと、調整能力ですかね。治験は GCPと呼ばれる、薬事法に基づいた「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」や治験を 行うに際し遵守しなければならない要件が記載されたプロトコール(治験実施計画書)に 則って進めなければいけません。それらに沿って、病院内の薬剤部や検査課などと調整した り、時には折衷案を提示したりして着地点を見つけていく必要があります。それができるように なってきたと自負しています。

私がCRCとして心がけているのは、丁寧な対応です。治験に協力してもらうためにも、医師や看護師、その他のスタッフ、そして患者さんに対してもきちんとした説明をするようにしています。理由をしっかりと説明しないと分かってもらえないことが多いですから、丁寧すぎるくらい説明するのがちょうど良いと思っています。 

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治験のすべてを極め、ハイブリッドなCRCを目指す

仕事のやりがいも実感できていますね。やはり、新しい薬の開発に携われることです。幾つかの薬がカタチになりました。最初に携わった糖尿病の薬もそうですし、他にもいくつかありま す。「承認されました」という連絡をもらえると、達成感を味わえますね。 

そういう喜びを感じられるのも、EPLinkだからこそだと思っています。とにかく、風通しが良い です。上司には何でも話せます。仕事に行き詰った時はもちろん、キャリアに関する相談もよくしますね。それと、多くの医療機関と提携をしているので、様々な病院やクリニックで治験の支援が可能です。CRCとしての 経験や知見を積めると思います。実際、「次はこういう治験に携わってみたい」と上司に希 望を申し出れば機会を与えてもらえることも多いです。皮膚科やがんの治験などに関われたのも、そのお かげです。また、研修もかなり充実しています。例えば、月に2回はがん研修があって、有名な先生の講義を聞いたり、グループワークに参加したりするのですが、とても勉強になりま す。

今後のキャリアとしては、CRCだけでなく、CRAの業務も経験できる社内の研修制度を利用し、治験全体を把握できるハイブリットなCRCを目指したいです。CRAがどんな仕事なのかは、大体分かりますが、実際に経験してこそ、何か見えてくるものがあると感じています。CRCとCRAの両 方を経験した先にある世界を楽しみにしています。

そして、もう一つ、是非とも取り組みたいのが、CRCの認知度を上げることです。治験には不可欠な職業であり、女性だけでなく男性も活躍できる仕事だと、世の中の人にもっと知ってもらいたい。CRCの仕事幅は多岐に及びますし、いずれも簡単ではありませんが、仕事の意義や存在価値は大きなものがあります。新薬の開発をサポートすることで、 医療の発展に貢献できるのですから、そうした役割を伝え、理解の輪を広げていきたいです。 使命感を持って働けるようになった今、前職の頃よりは理想の自分に近づいてきたように思います。 


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